にっぽん文楽 in 伊勢神宮
- みんなで楽しむ「バリアフリー文楽」-伊勢神宮特別奉納公演
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- 日 時
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2017年3月11日(土)~14日(火)
[昼の部] 開場12:00 開演13:00
[夜の部(11日・12日)] 開場15:30 開演16:30
[夜の部(13日・14日)] 開場17:30 開演18:30
- チケット
料金 -
入場無料(要整理券)
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- 主催・
協力 -
- 主催
日本財団
- 制作
一般財団法人にっぽん文楽プロジェクト
- 制作協力
公益財団法人文楽協会
- 特別協力
神宮司庁
- 協力
独立行政法人日本芸術文化振興会/公益社団法人伊勢市観光協会/伊勢市障害者団体連合会/クラブツーリズム株式会社/近畿日本鉄道株式会社
- 後援
三重県、伊勢市
- 主催
- 会 場
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伊勢神宮・外宮特設舞台
- 主催・
公演案内
- 概要
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より多くの人たちに「日本のタカラ」である「文楽」の価値を知ってもらおう、と、2015年から始まった「にっぽん文楽」の公演。舞台は、移動自由の組立て式ですが、銘木の産地・吉野から切り出された檜をふんだんに使った本格的なもの。さらに金の飾り金具が、豪華さを演出しています。木綿のまん幕には、伝統的な染めの技術で「にっぽん文楽」の紋が染め抜かれています。初めて目にした人からは、「これほど、すべてに本格的とは思わなかった」と驚きの声が上がります。
東京・六本木ヒルズ、大阪・難波宮、東京・浅草観音と回り、今回は、日本文化の原点とも言える伊勢神宮の外宮前で開催されることになりました。
「太夫」は4月に六代豊竹呂太夫を襲名する豊竹英太夫、「三味線」は鶴澤清介、「人形」は桐竹勘十郎と豪華な顔ぶれが揃いました。
曲目は、「奉納公演」に相応しく祝儀物の「二人三番叟」、桜の名所・吉野山を舞台とした華やかな名作「義経千本桜 道行初音旅」の二つ。短い演目ですから、あらかじめ粗筋を頭に入れておけさえすれば、初めての人でも心に余裕を持って見ることが出来ます。
伊勢の神々に文楽をご覧いただく「奉納公演」ですので「入場無料の招待制」としました。応募要項に従って、ぜひご応募ください。
特に、障がいを持った方たちにも楽しんでいただきたい、と聴覚障がいの方には「スマートフォン」を使った文字情報の配信、視覚障がいの方には「イヤホンガイド」などを導入した「バリアフリー文楽」としました。
「にっぽん文楽」の最終年である2020年には、「東京オリンピック・パラリンピック」が開催されます。それに併せ様々な文化プログラムも開催されます。この機会に、みんなで文楽をお楽しみただけるよう願っています。総合プロデューサー 中村雅之
横浜能楽堂館長/ 明治大学大学院兼任講師/東京芸術文化評議会専門委員- 総合プロデューサー中村 雅之(なかむら・まさゆき)
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1959年、北海道生まれ。法政大学大学院人文科学研究科修士課程修了。
横浜能楽堂館長。横浜市芸術文化振興財団理事、東京芸術文化評議会専門委員、明治大学大学院教養デザイン研究科兼任講師(文化マネージメント)などを兼ねる。
能から文楽・琉球芸能・雅楽・邦楽・声明まで幅広くプロデュースを手掛ける。食や工芸など日本文化全般にも詳しく、「引き出し」の豊富さで知られる。
数々の斬新な企画を生み出し、古典芸能の世界に新風を吹き込んだと評される。2008年には、プロデュースを手掛けた横浜能楽堂特別企画公演「武家の狂言 町衆の狂言」が文化庁芸術祭優秀賞を受賞。
また2006年から4年にわたり、世界的照明デザイナーの石井幹子を起用して最先端の都市空間と古典芸能との融合を試みた、「横浜あかりアーツコラボレーション」は、新しいスタイルのアートイベントを実現したとして大きな反響を呼んだ。
活動は、プロデュースのみに止まらず、脚本・演出、邦楽作品の作詞、執筆・監修まで多岐にわたる。著書に『古典芸能てんこ盛り』『英訳付き 1冊でわかる日本の古典芸能』(淡交社)、『伝統芸能を楽しむ 能・狂言』(偕成社)、『沖縄のこしたい店 忘れられない味』(誠文堂新光社)など。
演目・出演
- 二人三番叟(ににんさんばそう)
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国家安穏・五穀豊穣を祈り、能・文楽・歌舞伎などが生まれる以前から、日本の芸能の中で演じられ続けて来た「翁芸」の流れの中に位置する演目。文楽の「寿式三番叟」では、千歳、翁、二人の三番叟が順番に登場して舞うが、「二人三番叟」は、その中から三番叟を抜粋して演じるもの。三番叟は、種まき、実りなど稲作の様子を舞踊化したもの。性格の違う二人の三番叟が、鈴などを手に、変化にとんだ動きを見せる。「翁芸」が本来的に持つ荘厳さの中に滑稽味が加わる小品だ。
床本(PDF134KB)※上演の際、演者により、詞章に多少の異同がありますことをご了承ください。
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- 太 夫
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豊竹英太夫、豊竹芳穂太夫、豊竹亘太夫
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- 三味線
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鶴澤清介、竹澤團吾、鶴澤寛太郎、鶴澤清允
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- 人 形
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【三番叟】吉田勘市
【三番叟】吉田一輔
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- 義経千本桜 道行初音旅(よしつねせんぼんざくら みちゆきはつねのたび)
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全体としては、平家との戦いで大きな功績があったにも関わらず兄・頼朝に疎まれてしまった源義経が、都落ちして行く物語が大きな柱としてある。しかし、それぞれの段は「オムニバス形式」で、義経の周辺にいる人々を中心に展開して行く。
床本(PDF187KB)
「道行初音旅」は、義経の忠臣・佐藤忠信に化けた源九郎狐に義経と愛妾・静御前がからみ、桜満開の吉野山を背景に華やかに物語が展開される。
「院(後白河法皇)」を操る悪漢・藤原朝方は、「初音の鼓」を下賜させる。鼓を「打て」に、頼朝を「討て」という意味が込められていたのだった。義経と頼朝との溝を広げようと画策しているのだ。しかし、義経は鼓を受け取りながらも、「けして討つまい」と心に決めていた。
それでも状況は悪化し、義経一行は追い詰められ、落ち延びることになる。伏見で、愛妾・静御前に「初音の鼓」、佐藤忠信には愛用の鎧を与え別れる。
〈今回上演される「道行初音旅」は、この後から始まる〉
義経が、吉野山に隠れていると聞いた静御前は、佐藤忠信(実は源九郎狐)を伴い初春の山道を急ぐ。途中、忠信を見失った静が、義経のことを思い鼓を打っていると、どこからともなく佐藤忠信が現れた。
忠信は、義経から賜わった鎧を恭しく取り出す。忠信は、この鎧を賜わったのも、兄・継信が屋島の戦いで討ち死にしたことがあってこそ、と語り涙する。
再び二人は、峠を越え、吉野山にたどり着く。※上演の際、演者により、詞章に多少の異同がありますことをご了承ください。
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- 太 夫
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【静御前】竹本文字久太夫
【狐忠信】豊竹芳穂太夫 ツレ:竹本小住太夫
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- 三味線
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鶴澤藤蔵、鶴澤寛太郎、鶴澤清允
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- 人 形
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【静御前】吉田勘彌
【忠信実は源九郎狐】桐竹勘十郎
- 【解説】
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太 夫:豊竹芳穂太夫/三味線:鶴澤寛太郎/人 形:吉田簑紫郎
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- 人形部
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桐竹紋吉、吉田簑太郎、桐竹勘次郎、桐竹勘介、吉田簑悠、桐竹勘昇
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- 囃子
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望月太明藏社中
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※内容・出演者に変更がある場合があります。あらかじめご了承ください。
総合プロデューサー:中村雅之/アシスタントプロデューサー:榎本かおり(BOX4628)/アドバイザー:宮本芳彦(宮本卯之助商店)/グラフィックデザイン:みやはらたかお/舞台監督:山添寿人/舞台機構・大道具:関西舞台/音響・照明:ピーエーシーウエスト/運営:ミューズメントワークス/建築設計・監理:田野倉建築事務所/構造設計・監理:福山弘構造デザイン/組立施工:菜の実建築工房/幔幕製作・施工:宮本卯之助商店
チケットお申込み
- 整理券お申込み
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入場無料
2017年2月15日 申込締切(申込者多数の場合は抽選となります。)
- 雨天荒天の場合は中止します。中止のご連絡は、にっぽん文楽ホームページ(http://www.nipponbunraku.com/)でお知らせします。
- 会場は屋外のため、防寒対策の設備はございません。防寒には、十分ご注意ください。
- 当日、外宮駐車場は利用できません。会場周辺には有料駐車場はございますが可能な限り公共交通機関をご利用ください。
- 伊勢神宮域内および会場内での飲食は禁止です。
申込方法
往復はがきに以下をご記入の上、にっぽん文楽プロジェクトへお申込みください。
- お名前
- ご住所
- お電話番号
- ご希望の枚数 ※4枚まで
- 第1希望の公演
- 第2希望の公演
- 第3希望の公演
13:00開演 | 16:30開演 | 18:30開演 | |
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11日(土) | A-1 | A-2 | - |
12日(日) | B-1 | B-2 | - |
13日(月) | C-1 | - | C-2 |
14日(火) | D-1 | - | D-2 |
- ご応募先
- 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-31-8
高田馬場ダイカンプラザ420
にっぽん文楽プロジェクト 伊勢公演申込係 - お問合せ
- にっぽん文楽プロジェクト
(TEL:03-6233-8948/平日10:00~17:00)